テレビ朝日木曜10時枠に『はじめまして、愛しています。』が決定しました。
尾野真千子さんと江口洋介さんが夫婦役で初共演!
脚本は社会現象ともなった「家政婦のミタ」の遊川和彦さん。
過酷な条件が課せられる特殊な養子制度を題材にした、いまだかつてないホームドラマを仕掛けます。
テーマは「特別養子縁組」という日本で唯一、血の繋がらない他人同士が“本当の家族”として認められる実在の戸籍制度です。
対象となる子どもの年齢は6歳までで、親になることを望む夫婦は6ヶ月以上に及ぶ試験期間を課せられ、さまざまな条件を審査されることになります。
その6ヶ月間は、まるで「本当の親子になるためのテスト」のよう。
子どものいない夫婦が、親に捨てられた見ず知らずの5歳の男の子を自分たちの子どもにしようと決断し、「本当の家族」になろうと奮闘する6ヶ月の物語です。
フジテレビの『朝が来る』と同じ「特別養子縁組」がテーマということで、新たな視聴率戦争になるかもしれませんね。
違うのは、『朝が来る』は「特別養子縁組」をした家族の光と影を、『はじめまして、愛しています。』は、これから「特別養子縁組」に挑む家族の試練を描いています。
結局、どっちも「特別養子縁組」を通して「家族愛」を問う物語であることには変わりはありませんね。
ドラマは世相を反映するといいますか、「特別養子縁組」はある種現代のキーワードになっているのかもしれません。
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あらすじ
梅田美奈(尾野真千子)は自宅でピアノ教室を開いています。
今日も、美奈のもとに新しい生徒が母親とともにやってきます。
子どもの様子から音楽が好きではないと悟った美奈は、「無理にやらせても、上達しない」と、子どもの興味を引く努力もせずあっさりとレッスンを終了させてしまいます。
「有名指揮者の娘だって聞いたから来たのに!」と期待を裏切られた思いの母親は、捨て台詞を美奈に浴びせ、怒りもあらわに子どもを連れ帰ってしまいます。
反論せず、ただ頭を下げ親子を見送った美奈。そして、そのままトイレに駆け込むと、「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」便器に向かってうっぷんを吐き出す。これが、誰も知らない美奈の日常でした。
その晩、美奈は帰宅した夫の信次(江口洋介)から、近所でゴミ箱をあさるなど不審な生き物が出没するという噂を聞かされる。
変質者か、危険な動物か分からないというが、そんなことよりも今、美奈が案じなければいけないのは近々ある国際コンクールのことでした。
10代の頃から夢見ているコンクールでの入賞…、これまで49連敗で35歳を迎えてしまった美奈は、年齢制限のあるコンクールへの出場は今回が最後だと決めていました。
そんな覚悟で美奈がピアノの練習をしている最中に、夫が言っていた不審なものが自宅の庭に侵入してくるのです。
恐る恐るその正体を確かめてみると、それは予想だにしなかった、幼い男の子だったのです!
服も体も汚れ、無表情で何もしゃべらない男の子の素性は何一つ分かりません。ただ、美奈の差し出したドーナツをむさぼる様子から、分かることは空腹であるということだけ…。
その後、男の子は親から虐待を受けていたことが判明し、その親もこの一ヶ月以上、姿が確認されないことから、男の子は養護施設に入ることになってしまいます。
しかし数日後、その男の子が、どういうわけか再び梅田家の庭に姿をあらわすのです。
いまだ何も語らず、名前すら分からないという男の子が、二度も自分の家にやってきたことに運命めいたものを感じた夫は、密かに特別養子縁組について調べ始めるのですが…。
主演は実力派女優・尾野真千子さん
尾野真千子さん演じる梅田美奈(35)は世界的に有名な指揮者を父に持つピアニスト。
国際コンクール入賞という夢が実現するまでは、子どもを作らないと夫と約束している。
親に捨てら、心を閉ざした男の子は、唯一、美奈のピアノにだけ反応を示すのだが…。
レモネード作りが得意。
企画書の段階でまず、『はじめまして、愛しています。』というタイトルに興味を持ちました。その後いただいた台本には、今の時代に欠けてきている夫婦ということ、家族ということが遊川さん節でうまく書かれていて、挑戦できる作品になるんじゃないかという思いを抱きました。
その一つがピアノ。すごいネックなんです(笑)。一番、苦手な楽器なので、今はピアニストに見えればいいなと願って練習しています。
遊川さん的には、私は挑戦をするといいものが出てくるらしいんです。確かに、私も挑戦することで燃えてきますし、自分のものにしてやろうという気持ちになるので、このドラマでは挑戦というものに懸けていきたいと思っています。
江口さんは、私がこの業界に入る前からいろんな役を演じる姿をずっと見てきた方。その江口さんが今回どんな旦那を演じてくれるのか、すごく興味があります。台本ではワクワクさせる人物像になっているので、本当に楽しみです!
物語は、私が演じる妻の都合で、 “まだ”子どもがいない夫婦のところに、急に自分の子ではない、血のつながりのない子どもがやってくるところから始まります。どういう形で愛していくのか。簡単な気持ちではなく、戦いながら、愛が生まれていく過程を正面から演じていけたらいいなと思います。尾野真千子さんコメント
お人好しの夫に江口洋介さん
美奈の夫・信次を演じるのは江口洋介さん。
近所の不動産管理会社勤務の45歳。
すべての出会いや出来事には意味があると考える節がある。
美奈と美奈のピアノを心から愛しているが、誰にも打ち明けていない家族の秘密を持っているらしいのだが…。
『特別養子縁組制度』と聞くと一見、社会派の重いテーマな印象を受けますが、遊川さんの脚本によって家族のあり方が温かく描かれています。最近は社会派作品への出演が続いていましたが、今回はホームドラマということでちょっと昔を思い出して(笑)、ポジティブな明るさを忘れず、心にジーンと響く物語をしっかり演じていきたいと思います。
尾野さんとどんな夫婦になるかはやってみないと分かりませんが、夫婦の日常をリアルに感じさせるくらいのナチュラルな演技を目指そうと思います。遊川さんの言葉をどう生っぽくできるか挑戦していきたいと思います。
尾野さんは納得がいくまで仕事に向かっていく芯が通った人というイメージ。彼女が選んだ作品と遊川さんの脚本ということが僕にとってすごく興味深いです。楽しくなりそうな予感がしますし、尾野さんといい夫婦になれるよう努力をしようと思っています。
僕自身子どもの成長を通して、親子の関係性だけでなく夫婦の形も変わってきたなと最近感じます。このドラマはまさにそういう変化を、しかも他人の子どもを迎えるという中で描いています。日常の中で流れていってしまうこと、家族同士でもなかなか話さないことの中に、本当は一番大事なことがあると気づかされる、そんなドラマになると思います。江口洋介さんコメント
脇を固めるキャスト
親に捨てられた子ども。突如、美奈と信次の前に姿を現す。
心を閉ざし口も一切開かないので名前は不明。
唯一、美奈のピアノにだけ反応を示す。
定職に就かずフラフラしている信次の弟・巧役に速水もこみちさん。
女性に貢がせては結婚詐欺で訴えられそうになったり、捨てた相手に追い回されたり、常に女性関係のトラブルに巻き込まれている。どうしようもないダメ人間だが、どこか愛嬌があり憎めない。結婚や家族制度に意味がないと考えており、生涯結婚しないと決めている。
信次の妹・不破春代役に坂井真紀さん。
8歳の娘に対し過干渉な親。夫に興味はなく、ある意味で娘に依存しながら生きている。
人に取り付くのがうまく、美奈に母の見舞いの代行をさせることもしばしば。いいように美奈を利用しておきながら、血のつながらない子どもを養子にしようとする美奈に、お腹を痛めて産んだ本当の母親であることに自尊心と驕りを抱く。
梅田夫妻に、男の子を養子にできるかどうか審判を下す重要人物で児童相談所職員・堂本真知役に余貴美子さん。
何を考えているのか心の在りどころがわからない不気味さを漂わせているが、すべての言動の裏には彼女なりの意図が存在している。
美奈の父・追川真美役に藤竜也さん。
世界的に有名な指揮者。音楽に向かう愛情は常軌を逸していて、家族を顧みず社会常識は欠如。
娘の美奈とも親子とは思えぬ距離を置き、夫である信次のことは名前すら覚えていない。幼いころの美奈にとっては音楽が唯一、そんな父と自分を結びつけるものだった。その呪縛は今も美奈を苦しめている。
脚本は「家政婦のミタ」の遊川和彦さん
脚本を担当するのは、社会現象ともなった「家政婦のミタ」の遊川和彦さん。
最高視聴率40%を記録したのは、ここ数年では「家政婦のミタ」だけですから、それだけでも注目されるかもしれませんね。
「特別養子縁組」で実際に行われる様々な条件審査を時にシビアに、時にコミカルに描いてくれるはずです?
このドラマを見終わった後、きっと「特別養子縁組」に詳しくなる。
そんなハウツー・ドラマにもなると思います。