「ゆとり教育とは」山路先生(松坂桃李)って基本いい先生だよね

ゆとりですがなにか』の第6話で、童貞の小学校教師・山路一豊(松坂桃李)が生徒たちにしていた話、いい話でしたね。
このドラマで先生がいなければならない理由の一つがこのシーンだったのではないでしょうか。

学習障害を持つ転校生の大悟(田中奏生)くん。
がんばっているのだが、算数だけはどうしても周りに遅れてしまう。
他の生徒の父兄からもクレームがはいりはじめたところでした。

山路は黒板に「ゆとり教育」と大きく書いて、生徒たちを前に語りだします。

「テストの成績を上げるために知識を頭に詰め込むんじゃなくて、興味があることを自主的に学んだり、体験したりする時間を増やそうという考え方。
何を隠そう先生はね、ゆとり教育を受けた最初の学年です。ゆとり第一世代って呼ばれてます。
たとえばそうだな…、みんな土曜日と日曜日は学校休みだよね?」
うなずく児童たち。
「でもね、先生より上の大人は、土曜日も学校に来てたんです!」
ざわつく児童たち。
「はいはいはい…、ゆとり教育を受けた結果、子どもたちはどうなったと思う?」
山路の問いに、坊主頭の森君が「バカになった!」と笑いながら答えます。
「正解です!学力が低下して社会問題になりました。
おまけに社会に出たら、”使えない”、”覇気がない”、”ガッツがない”、”言われたことしかやらない”、”ライバル意識がない”、”危機感がない”、”緊張感がない”、”予期せぬアクシデントに対応できない”…。
全部言いがかりです!
国が勝手に土曜日休みにして、教科書薄~くして、それでテストの成績が下がったらってポンコツ扱いしているんです…。僕たちを!
でもね、ゆとり世代にも長所はあるんです。”他人の足を引っ張らない”、”周囲に惑わされずベストを尽くす”、”個性を尊重する”…。」

ここで、大悟を起立させます。
「みんなも知ってのとおり、大悟君は算数が苦手です。他の教科はちゃんと出来る!漢字のテストなんかは100点だよ!すごいな!でも…、ひっ算の繰り下がりがわからない。
こんな大悟君と一緒に授業受けてたら、勉強遅れちゃうと思った人?…正直に手を挙げてみて。」
しばしの沈黙の後、数人の児童が手を挙げます。
「じゃぁ大悟なんか放っておいて、どんどん先行っちゃおうぜって授業受けたら?」
「大悟かわいそう!」さっきの森君が声をあげます。
「そう思う人挙手!」
たくさんの児童が手を挙げます。さっき、授業が遅れちゃうと手を挙げた児童も手を挙げます。
「じゃあさ、どうしたらいいと思う?」
「はい」と、手を挙げて「大悟だけ電卓使えばいいと思う」と森君が発言します。
「えっ、そんなのズルいよ」と反論する女児。
森君は続けて、「でもさ、目の悪い子がメガネかけてんなら、頭悪い子は…」
「おい、”頭悪い”は違うぞ!」と山路が遮ります。
「大悟は割り算のひっ算の手順が苦手なだけ!
…でも、いい考えだな。メガネも電卓もみんなと一緒に勉強するために必要な道具だもんな。
じゃあ、大悟の成績が上がって、追い越されちゃったらどうする?」
森君に尋ねます。
「えぇ、それはムカつく」「ムカついてどうする?」「俺も電卓使う!」
笑いが起きる教室。
生徒を制しながら、山路は大悟の元へ向かい、問いかけます。

「大悟はどうだ?どうしたい?」
「僕はみんなと一緒に勉強がしたい。」
「どうして?」
「答えがわかったときとか、みんなが一緒に喜んでくれるから、何倍もうれしいです。」
「そっか。みんなのこと好きか?」
「はい!」
「みんなも(大悟のこと)好きか?」
返事をしながら、手を挙げる児童たち。
「ありがと、ありがと、大悟もありがとな。座ってもいいよ。」

山路は教壇に戻りながら「明日から大悟君は算数の授業だけ学習室で授業を受けます。」
「え~」「なんでぇ~」「かわいそう」とざわつく児童たち。
「かわいそうじゃないぞ!いいか、聞いて!これは、大悟を置いてけぼりにするためでも、大悟が森君に勝つためでもない。
みんなと一緒に勉強して、みんなと一緒に社会に出るために、必要な、特別な措置です。

大悟が電卓を使っても良い時代がそのうち来ると思う。
それが本当の平等。
本当のゆとり教育だと、
先生は思います。」

山ちゃんってなんかいい先生ですよね。

山路の説明にもあったように、「ゆとり教育」の目指すところは素晴らしいことなんですよね。
しかし、「これだから”ゆとり”は」っていわれるように、よいイメージはありません。
山路のような「ゆとり世代」の先生が教える、新しい「ゆとり世代」。
そこには希望さえ持てる、そんな感じに思えてきましたよ。
ホント「ゆとり先生、いいじゃん」。

ちなみに、大悟の母親・奈々江(石橋けい)さんの「夜の職業」は、結局、深夜勤務の看護師(?)さんでしたねw